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AI時代に『共感力』を育む教育:他者の感情を理解し、協調する力を養う

Saori
Saori

2026.07.27

AI時代に『共感力』を育む教育:他者の感情を理解し、協調する力を養う

AI時代に求められる「共感力」って、どんな力でしょう?

AIの進化が目覚ましい今日この頃、私たち子育て世代の方々は、子どもたちの未来について考える機会が増えましたよね。私自身も、カルチャースクールで事務パートをしていると、日々新しい技術に触れる機会がありますし、家では中学生の息子と小学生の娘と、AIとの付き合い方を模索する毎日です。

例えば、うちの下の子がタブレット学習で100点を取った時、「AIが教えてくれたからできたんだよ!」と嬉しそうに報告してくれたことがありました。頑張りを褒めたい気持ちと同時に、「AIが教えてくれたから」という言葉に、なんだかモヤモヤしたのを覚えています。同じように、カルチャースクールで小学生の子たちが「AIに全部作ってもらえばいいじゃん」と話しているのを聞いて、衝撃を受けたこともあります。

AIは本当に便利で、私たちの生活を豊かにしてくれる素晴らしい技術です。でも、AIがどんなに賢くなっても、人間には人間ならではの、AIには真似できない大切な力があるはず、と強く感じています。それが、今回お話ししたい「共感力」です。

AIが急速に進化し、私たちの生活や仕事に深く浸透していく時代だからこそ、子どもたちが他者の感情を理解し、共感し、協力し合う「共感力」を育むことが、これまで以上に重要になっているのではないでしょうか。

なぜ今、「共感力」がこれほどまでに大切なのでしょうか?

AIは、膨大なデータを分析し、パターンを認識し、最適な答えを導き出すのが得意です。しかし、人間の複雑な感情を深く理解したり、相手の立場に立って心を揺さぶられたり、といったことは得意ではありません。

例えば、私が参加しているLINEグループで、「うちの子AIで宿題やってるけどアリ?」というテーマで大論争になったことがあります。「効率的でいいじゃない!」という意見もあれば、「自分で考える力が育たないのでは?」という心配の声もあり、どちらの気持ちもよく分かり、私は板挟み状態でした。正解が見えない問いに直面したとき、多様な意見を持つ人たちの間で、どうすれば建設的な対話ができるのか。相手の気持ちを想像し、理解しようとする「共感力」がなければ、ただの衝突で終わってしまいますよね。

AIが社会の様々な場面で活躍するようになればなるほど、私たち人間には、AIでは代替できない「人間ならではの価値」が求められるようになります。それは、単なる知識やスキルだけでなく、複雑な状況で他者と協力し、共に新しい価値を創造する力、そして何よりも、他者の喜びや悲しみに寄り添い、共に生きる力ではないでしょうか。

AIと人間の役割分担

AIが得意なことと、人間が得意なことを明確にすることで、共感力の重要性がより浮き彫りになります。

AIが得意なこと 人間が得意なこと
情報処理・分析 感情の理解と表現
定型業務の自動化 創造的な思考と問題解決
パターン認識 倫理的判断と意思決定
データに基づく予測 共感と協調性
効率化 人間関係の構築と維持

このように見ると、AIが進化すればするほど、私たち人間は、より人間らしい、感情や倫理に基づいた判断や行動が求められるようになることが分かります。特に、多様な背景を持つ人々が共存する社会で、お互いを理解し、支え合うためには、「共感力」が不可欠なのです。

「共感力」って、具体的にどんな力?

「共感力」と一言で言っても、実はいくつかの側面があります。大きく分けると、「認知的な共感」と「感情的な共感」の二つです。

  1. 認知的な共感(相手の視点に立つ力)
    • 相手が何を考えているか、どんな意図があるのかを理解する力です。
    • 「もし私がその立場だったら、どう感じるだろう?」と想像する力がこれにあたります。
  2. 感情的な共感(相手の気持ちを感じ取る力)
    • 相手の感情を自分のことのように感じ取る力です。
    • 相手が悲しんでいるときに自分も悲しくなったり、喜んでいるときに自分も嬉しくなったりする、心の動きを指します。

この二つの共感力がバランスよく育つことで、私たちは他者と深くつながり、より良い人間関係を築くことができます。そして、この共感力は、生まれつき持っているものだけでなく、日々の経験や学びを通して育んでいけるものなんですよね。

子どもたちの「共感力」を育む具体的なアプローチ

では、私たち大人は、子どもたちの共感力を育むために、具体的にどんなことができるのでしょうか。私もまだ正解はわかりませんが、日々の生活の中で大切にしたいと思っていること、試行錯誤していることをいくつかご紹介しますね。

1. 家庭での実践:日常のふれあいから育む

共感力の土台は、やはり家庭での温かいふれあいの中から育まれていくものです。

  • 対話の機会を増やす:「どう感じた?」「なぜそう思った?」
    • 一日の出来事を話す時間を持つのはもちろんですが、そこで「どう思った?」「なぜそう感じたの?」と、子どもたちの感情や思考の背景に目を向ける問いかけを意識しています。
    • 例えば、うちの息子が友達と喧嘩した時、「相手の子はどんな気持ちだったと思う?」と問いかけるようにしています。すぐに答えが出なくても、考えるきっかけになるだけでも十分だと思っています。
  • 多様な物語に触れる:絵本、児童書、映画、アニメなど
    • 物語は、登場人物の感情や葛藤を追体験できる素晴らしいツールです。様々な境遇のキャラクターに触れることで、子どもたちは自分とは違う視点や感情があることを学びます。
    • 以前、うちの息子が読書感想文をChatGPTで書こうとしたのを発見し、大衝突したことがありました。最終的には「AIに下書きさせるのはアリ、でもそこから自分で書き直す」というルールで折り合いをつけました。この「自分で書き直す」というプロセスが大切で、物語の登場人物の気持ちを深く考え、自分の言葉で表現することで、共感力が育まれるのだと改めて感じました。AIはあくまで道具。その道具をどう使うか、そしてそこから何を学ぶかが重要ですよね。
  • お手伝いや役割分担を通じた他者貢献
    • 家族の一員として、家事や役割を担うことは、他者のために行動する経験になります。「誰かの役に立つ」という喜びを感じることで、自然と相手を思いやる気持ちが育まれます。
    • 「お皿を洗ってくれてありがとう、助かったよ」といった具体的な感謝の言葉を伝えることで、子どもたちは自分の行動が他者に良い影響を与えたことを実感できます。
  • デジタルデトックスとリアルな体験の重視
    • 画面越しのコミュニケーションが増える中で、意識的にデジタル機器から離れ、家族や友達と直接顔を合わせて遊んだり、自然の中で五感をフルに使って体験したりする時間を作ることも大切です。
    • リアルな体験は、相手の表情や声のトーン、しぐさから感情を読み取る練習になりますし、予期せぬ出来事への対応力も養われます。

2. 学校・地域での実践:社会とのつながりの中で学ぶ

家庭だけでなく、学校や地域社会との関わりも、共感力を育む上で非常に重要です。

  • 協同的な学習(グループワーク、ディスカッション)
    • 学校でのグループワークやディスカッションは、多様な意見を持つ仲間と協力し、一つの目標に向かって取り組む貴重な機会です。
    • 自分の意見を伝え、相手の意見を聞き、合意形成を図る過程で、他者の視点を理解し、尊重する力が育まれます。
  • ボランティア活動や地域交流
    • 地域のお祭りのお手伝いや、高齢者施設への訪問など、自分たちの住む地域の人々と関わることで、社会の一員としての自覚が芽生え、困っている人に手を差し伸べる気持ちが育ちます。
  • 感情教育プログラムの導入
    • 自分の感情を認識し、適切に表現する方法を学ぶ感情教育も有効です。怒りや悲しみといったネガティブな感情も、抑え込むのではなく、どうすれば建設的に表現できるのかを学ぶことで、他者の感情への理解も深まります。
  • 異文化理解教育
    • 異なる文化や習慣を持つ人々の生活や考え方に触れることは、多様な価値観を認め、受け入れる心を育みます。国際交流イベントへの参加や、多文化共生に関する学習なども良い機会になるでしょう。

3. AIとの健全な付き合い方:道具としてのAIを使いこなす

AI時代に共感力を育む上で、AIを完全に排除するのではなく、「道具」として賢く活用しながら、人間ならではの力を意識させることが重要だと感じています。

  • AIが生成した情報に対する批判的思考力
    • AIはあくまで過去のデータに基づいて情報を提供します。それが常に正しいとは限りませんし、感情や倫理的な視点が欠けている場合もあります。
    • 「AIはこう言っているけど、本当にそうかな?」「どうしてそう思ったんだろう?」と問いかけ、情報源を確かめたり、多角的に物事を考えたりする習慣を身につけさせましょう。
  • AIを「下書き」や「アシスタント」として活用し、最終的には自分で考える
    • うちの息子との読書感想文の件のように、AIをアイデア出しや情報収集の「下書き」として利用するのは非常に有効です。しかし、そこから「自分の言葉で表現する」「自分の感情を乗せる」というステップを必ず踏ませることが大切です。
    • AIに任せきりにするのではなく、AIが提供した情報を元に、自分はどう感じ、どう考えるのか。このプロセスこそが、共感力を含む思考力を育む上で欠かせないのです。

私たち大人が、まずできること

子どもたちの共感力を育むために、私たち大人自身がどうあるべきか、と考えることも多いですよね。私も夫に「AI教育どうしたらいいと思う?」と相談したら、「任せる」と言われてちょっとイラッとしたことがありました。でも後日、夫が自分でAIについて調べてきてくれて、「これからは人間らしさが大事になるんだな」と言ってくれた時は、とても嬉しかったんです。

私たち大人が、完璧な答えを持っている必要はありません。大切なのは、私たち自身が学び続け、変化していく姿勢を子どもたちに見せることだと感じています。

  • まず、私たち自身が共感力を高める努力をする
    • 子どもたちの話に耳を傾け、感情を受け止める。
    • 他者とのコミュニケーションの中で、相手の立場を想像する。
    • 自分の感情を認識し、適切に表現する。
  • 完璧を求めず、試行錯誤を共有する
    • AIとの付き合い方や共感力の育み方に「これが正解!」というものはないかもしれません。
    • 「私もまだよく分からないけれど、一緒に考えてみようか」「こうしたらどうかな?」と、試行錯誤する過程を子どもたちと共有することで、子どもたちは安心して新しい学びに取り組めるはずです。
  • 子どもたちの「なぜ?」や「どうして?」を大切にする
    • 子どもの素朴な疑問や、時には突拍子もない発言の中にも、共感力や思考力の芽が隠れています。
    • すぐに答えを与えるのではなく、一緒に考え、対話する時間を持つことが、共感力を育む大切なステップになります。

まとめ:AI時代を豊かに生きるために、人間らしい「共感力」を

AIが私たちの生活に深く根ざしていくこれからの時代、情報処理や効率化はAIに任せ、私たち人間は、より人間らしい「共感力」を磨いていくことが、ますます重要になってきます。

他者の感情を理解し、多様な人々と協力し、共に新しい価値を創造する力。それは、AIには真似できない、私たち人間だからこそ持ち得る、かけがえのない宝物です。

私もまだ子育ての中で、AIとの付き合い方や共感力の育み方について、日々悩み、試行錯誤しています。でも、子どもたちとの対話や、日々の小さな気づきを通して、少しずつ前に進んでいる実感があります。

この記事が、AI時代の子育てに奮闘する子育て世代の方々や、教育に携わる皆さんが、子どもたちの未来を考える上での、少しでもヒントになれば嬉しいです。

一緒に、子どもたちがAI時代を心豊かに生き抜くための力を育んでいきましょうね。

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Saori

この記事を書いた人

Saori

暮らしとAI ナビゲーター

「AIって気になるけど、ちょっと不安…」という声に寄り添い、おうちでの活用術や考え方をやさしくお届け。共感を大切にしたコラムを執筆しています。

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